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AIO対策の費用を「1回」と「毎月」に分けて見る

公開 2026-07-30読了 約7

AIO対策をどこかに頼もうと調べると、まず出てくるのが「初期5〜50万円、月額10〜50万円」という相場です。上と下で桁が10倍違う。これでは高いのか安いのかも判断できません。2026年7月22日にこの語を実際に検索してみたところ、相場が固まっていない理由もはっきり見えました。この記事では、その金額が何を買っているものなのかを「1回で終わる整備」と「記事の数だけ続く運用」に分解します。あわせて、当社の月5万円の内訳も隠さず全部書きます。

結論:AIO対策の費用は「1回で終わる整備」と「記事の数だけ続く運用」に分けて見る

先に結論です。AIO対策の見積もりは、総額で比べても意味がありません。同じ「月30万円」でも、中身が提案だけなのか記事を書いて入稿するところまでなのかで、買っているものがまったく違うからです。比べるべきは金額そのものではなく、その金額に含まれる「1回で終わる作業」と「毎月続く作業」の比率です。

AIO対策(AI検索で引用・推薦される側になるための取り組み)でお金がかかる場所は、大きく2つしかありません。ひとつは技術土台の整備——構造化データ(JSON-LD)、FAQ、llms.txt、サイトマップ。これは実装そのものは一度やれば終わる作業で、毎月払い続ける性質のものではありません。もうひとつがコンテンツ、つまり記事です。こちらは書いた分だけ費用が発生し、止めれば止まります。

相場の幅が10倍に開いて見えるのは、この2つを混ぜたまま「月額いくら」と提示されているからです。分けて数え直すと、提示された金額が自社にとって高いのか安いのかを、自分で判断できるようになります。

Googleの「AIによる概要」が出した相場と、まだ相場が固まっていない証拠

2026年7月22日、Googleで「AIO対策 費用」を実際に検索しました。Googleの「AIによる概要」は、相場をこう提示しています。外注する場合は初期費用5〜50万円・月額10〜50万円が一般的。内訳は「現状診断・サイト調査:10万〜30万円(スポット)」「コンサルティング・運用サポート:月額10万〜30万円(改善提案と実装指示)」「実装・コンテンツ制作込みの伴走支援:月額30万〜100万円(実作業やリライトの代行)」でした。

この数字自体を否定するつもりはありません。記事を書く人の人件費で考えれば、月30万〜100万円という金額は不自然ではないからです。ただ、同じ検索結果を下まで見たときに、もうひとつ分かったことがあります。

自然検索1位の記事には、本文にオフィス蛍光灯のLED交換費用(1灯あたり8,000〜20,000円、50灯で50万〜120万円程度)の話が混入していました。AIO対策の費用記事として成立していない記事が、この語の1位にいたということです。2位は「AIO対策会社おすすめ13選」型のまとめ記事でした。社名を出して責める話ではありません。この領域はまだ相場情報が固まっていないという事実の、いちばん分かりやすい証拠として書いています。

語そのものの新しさも実測しました。ラッコキーワードでの実測(集計期間2025年7月〜2026年6月)では、「AIO対策 費用」は月210回で、出現したのは1年以内。「AIO対策 相場」170回、「AIO対策 会社」170回、「AIO対策 やり方」90回。関連する「LLMO対策 費用」は110回で前年比+785%です。一方で親語の「AIO対策」は月3,600回・前年比+864%。探している人は急増しているのに、値段の答えを書いた記事がまだ揃っていない——それが、いまこの語の周辺で起きていることです。

相場の数字を眺めるより、見積もりの行を「1回」と「毎月」に仕分けるほうが早い
相場の数字を眺めるより、見積もりの行を「1回」と「毎月」に仕分けるほうが早い

その金額は何を買っているのか——費目を「1回」と「毎月」に仕分ける

先ほどの内訳を、性質で仕分け直したのが下の表です。金額はGoogleの「AIによる概要」が2026年7月22日時点で提示していたものをそのまま引用し、最後の1行だけは当社の実務からの補足として足しています。

費目提示されていた金額性質中身の実態
現状診断・サイト調査10万〜30万円(スポット)1回いまの検索・AI検索での見え方の棚卸し。方針が変わるときにやり直すもので、毎月やる作業ではない
コンサルティング・運用サポート月額10万〜30万円毎月改善提案と実装指示。手は動かさない前提なので、社内に実装できる人と時間が別途必要になる
実装・コンテンツ制作込みの伴走支援月額30万〜100万円毎月実作業やリライトの代行。費用の大半は記事を書く人の人件費で、本数に比例する
技術土台の実装(構造化データ・FAQ・llms.txt・サイトマップ)上記のどれかに含まれることが多い1回AIによる概要には独立した項目として出てこないが、実装は一度で終わる。毎月払い続ける性質のものではない

表にすると、判断の軸が1本に絞れます。毎月払い続けるべきなのは、毎月発生する作業だけです。診断は方針転換のときにやり直すもの。構造化データやllms.txtの書き換えが必要になるのも、商品構成やサービスが変わったときだけです。

逆に、記事は毎月発生します。ECやD2Cのブランドで言えば、商品ページだけでは拾えない検討段階の検索——選び方、比較、使い分け、続け方——を1本ずつ埋めていく作業です。ここは本数がそのまま費用になります。だから見積もりを比べるときは、「月額いくら」ではなく「月何本で、1本いくらか」に必ず直す

うちの月5万円の中身を、全部公開する

相場の話だけして自社の値段を出さないのはフェアではないので、書きます。当社の価格は業種を問わず一律で、月額¥50,000(記事10本・キーワード設計から入稿・月次レポートまで込み)+初期¥50,000〜¥200,000。2026年7月21日に、業種別の料金表をやめて1つに一本化しました。プランは1つだけで、月々の追加費用はありません。

費目金額含まれるもの
月額(全業種一律)¥50,000記事10本の企画・下書き・監修・入稿・公開予約、キーワード設計、月次レポート
1本あたりに直すと約¥5,000月10本で割った金額。本数を減らして単価を上げる調整はしていない
初期:今のサイトに接続する場合¥50,000〜既存サイトへブログを接続する設定と、構造化データ・FAQ・サイトマップなどの初期整備
初期:サイトごと作る場合〜¥200,000上記に加えて、トップ・商品/料金・ブログ基盤・問い合わせ導線までの制作一式
月々の追加費用なし記事の追加オプションもレポートの別料金も設けていない

1本あたりに直すと5,000円前後です。相場の下限である月10万円と比べても半分以下なので、「何を削っているのか」は当然気になると思います。削っているのは品質ではなく、人の時間の使い場所です。理由は3つあります。

  1. 1.下書きはAIが書く。執筆にかかるコストは従来の数分の一になります。これは当社だけの特権ではなく、いまはどの会社も同じ条件です。
  2. 2.人間は「選定と品質管理」に集中する。書く前に候補キーワードを実際に検索して勝てる場所だけを選び、書いた後に誇張表現・画像・構成をチェックする。人の時間はここにだけ使います。
  3. 3.一次情報は月1回のヒアリングで、仕組みとしてまとめて回収する。毎回取材しない分だけ安く、それでいて「そのブランドにしか書けない中身」は保てます。

記事制作の月間ランニングコストは、開発ツールの定額プラン内のトークン量だけです(2026年7月18日時点)。下書きや監修のための外注も、別料金のSaaSも使っていません。安い理由を説明できない金額はむしろ危ないので、ここまで開けておきます。

月額の中身は本数で決まる。当社は月10本で、1本あたり5,000円前後
月額の中身は本数で決まる。当社は月10本で、1本あたり5,000円前後

見積もりを比べるときの5つの質問と、外注しない方がいい場合

相見積もりを取ると、どの会社も似た言葉が並びます。中身を割るには、金額を眺めるより次の5つを聞くほうが早いです。

  1. 1

    その金額のうち、来月も払うのはどれですか

    初期整備と毎月の運用を口頭で分けてもらいます。ここで説明が濁る場合、「1回で終わる作業」が月額に溶かし込まれている可能性があります。

  2. 2

    記事は月に何本ですか。1本いくらに直りますか

    本数が出てこない月額は比較できません。本数で割った単価が、他社と唯一そろえられる数字です。

  3. 3

    構造化データやllms.txtの実装は、初期と月額のどちらに入っていますか

    実装は一度で終わる作業です。月額側に入っているなら、それは何の作業に対する対価なのかを確認します。

  4. 4

    記事を書くのは誰ですか。提案だけですか、手も動かしますか

    相場の「コンサルティング・運用サポート」は改善提案と実装指示までの金額です。手を動かす人が別途必要かどうかで、総額がまったく変わります。

  5. 5

    途中でやめたとき、記事とサイトは誰のものですか

    解約後に記事が消える契約かどうかは、費用対効果の計算そのものを変えます。当社は解約時にサイト・記事・画像を一式お渡しする設計にしています。

見積書は総額ではなく「どこまでが初期で、どこからが毎月か」の行で読む
見積書は総額ではなく「どこまでが初期で、どこからが毎月か」の行で読む

特に4つ目が効きます。相場の内訳にあった「コンサルティング・運用サポート:月額10万〜30万円(改善提案と実装指示)」は、手を動かすのは自社側という前提の金額です。社内に書ける人と時間を確保しないまま契約すると、提案書だけが毎月増えていきます。

そして、外注しない方がいい場合も正直に書きます。当社が「いま頼まなくていい」と考えるのは、次のようなケースです。

  • 社内に週2〜3本を書ける人がいて、その人の時間も確保できている——外に出す理由がありません
  • 狙える語の検索数が実測でゼロだった——入口そのものが存在しないので、記事より別の集客手段に予算を割くべきです
  • 3ヶ月で結果が出なければ止める、という前提がある——Google検索は新規ドメインだと結果まで3〜6ヶ月が目安です。当社が最低6ヶ月をお願いしているのも、半年はモニタリングしないと判断できないからです
  • いま欲しいのが運用ではなく診断だけ——相場でいう「現状診断・サイト調査:10万〜30万円(スポット)」に当たる部分です。当社はここを無料の診断レポートとしてお渡ししています
Q

AIO対策とSEOは、別料金になりますか?

A

当社は分けていません。Google公式は、AI OverviewやAI Mode向けに特別な追加要件はなく、通常の検索で評価される基礎を整えることが重要だと説明しています。2026年7月6日〜21日のSearch Console実測では、店舗SEO記事は17表示・1クリック・平均11.71位、「D2C SEO」は2表示・平均10.5位でした。まだ小さな初動なので、検索表示・AIでの参照・問い合わせを別々に継続計測します。

Q

安いプランから始めて、あとから増やせますか?

A

当社にはプランが1つしかないので、増やす・減らすという考え方をしていません。理由は単純で、いろいろな会社にいろいろなプランがあると、結局「何にいくら払っているのか」が分からなくなるからです。月額¥50,000(記事10本込み)と初期¥50,000〜¥200,000。判断に必要な数字はこの2つだけにしています。

まとめ:総額ではなく「1回」と「毎月」で比べる

AIO対策の費用相場は、Googleの「AIによる概要」によれば初期5〜50万円・月額10〜50万円。この幅は、性質の違う費用が混ざったまま提示されているために生まれています。1回で終わる初期整備と、記事の数だけ続く運用に線を引く。毎月の欄は本数で割る。この2手順を踏むだけで、どの見積もりが自社にとって妥当かを自分で判断できます。

そして相場情報そのものが、まだ固まっていない領域です。2026年7月22日の実検索では、この語の自然検索1位に別業種の工事費用が混じった記事が並んでいました。だからこそ、金額を出す側が内訳まで説明できるかどうかが、いま最大の判断材料になります。当社が月5万円の中身をここまで書いたのも、同じ理由です。

参考資料・一次ソース

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この記事を書いた人

杉山 誇京

杉山 誇京

株式会社FiTin 代表・テマナシSEO/LLMO運営

デジタルマーケティング大手・オプト出身。大手メーカーから飲食店舗まで、幅広い業種のマーケティング支援に携わってきた。現在はマーケティングと開発の両方を武器に、EC・店舗・住宅など業種を問わずWeb集客サイトを自ら制作・運用している。

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